校長室から
本校は、地元の熱い要請を受け、昭和49年(1974年)に開校し、創立50年目を迎えます。昭和53年(1978年)に「準高生」として、障がいのある仲間とともに学ぶ取り組みが始まりました。平成18年(2006年)、知的障がい生徒自立支援コースとして、正式に制度化され、障がいのある仲間と共に生き、共に学ぶ取り組みが進められています。平成8年(1996年)に、大阪府初の総合学科高校と改編し、新しい学びのパイオニアとして確かな歩みを進めてきました。
本校は、めざす学校像を「「優しいチカラ」と「社会につながる学力」を育てるインクルーシブな総合学科高校」としています。人を思いやり、自分を鍛え、未来を描く「優しいチカラ」とピア(仲間)や世界から学び「社会につながる学力」を育む学校です。そして、お互いの人権と多様性を認め、誰もが自分の居場所のあるインクルーシブな学校をめざしています。
本校は、「ヒューマン・ネットワーク」、「コミュニティ」、「クリエイティブ」、「スポーツ」、「エコロジー・サイエンス」の5つの系列科目・進路選択科目として、160科目以上の講座を開設し、自分の時間割を作成し、豊かな学びを通して、確かな進路実現へと繋いでまいります。産業社会と人間・課題研究・論理コミュニケーションなどのライフワークの授業において、社会とのつながりから自らの「問い」を見つけ、ピア(仲間)との対話を通した研究・発表に積極的に取り組むことで「社会につながる学力」を育みます。
体育祭では学年縦割りの3団による応援合戦、文化祭では、3年生の劇などが伝統的な取り組みとなり、学校行事も大変盛んで生徒たちは、青春を謳歌しています。クラブ活動・サークル活動においては、ピア(仲間)と協力しながら積極的に活動しています。学校行事やクラブ活動・サークル活動において、ピア(仲間)と協力して活動することで「優しいチカラ」を育みます。
高校時代は、人生で最も多感で心身ともに大きく成長する時期です。その高校生活をより豊かなものするために「チーム松高」として教職員が一丸となって生徒一人ひとりを全力で支援したいと思います。
今後も「「優しいチカラ」と「社会につながる学力」を育てるインクルーシブな総合学科高校」として、教育内容の充実を進めて参ります。今後とも一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。